毎日お客様のお住まいのご相談をお受けしている中で、「これって塗り替え時なの?」と迷われる方がとても多いんです。私自身、15年間外壁塗装の現場を見てきて、塗り替えのサインに気づかず劣化が進んでしまったお宅もたくさん見てきました。
外壁にうっすら黒ずみが出ていたり、触ると粉がついたり、サビがじんわり広がっていたり…。そんなときは塗装のタイミングかもしれません。今回は実際の写真をもとに、見落としがちな「劣化サイン」とその対策を、わかりやすくお話ししますね。
劣化サインを見逃すな!こんな症状は塗り替えの合図
毎日見ているお家の外壁でも、じつは小さな劣化がじわじわ進んでいることがあるんです。15年この業界にいて感じるのは、「もっと早くご相談いただければ、簡単なメンテナンスで済んだのに…」というケースが多いこと。ここでは、実際の劣化写真をもとに、見つけたら要注意の症状をご紹介します。
● サビが外壁ににじんでいる【写真①】
雨樋や金具まわりから茶色いサビがじんわりと外壁に移っている状態、見かけることがあるかもしれません。このサビは、金属部分が劣化してきたサインです。サビが外壁に広がってしまう前に対応をすることが大切です。
サビをそのまま放置してしまうと…
サビが進行すると、金具がもろくなり、最終的には取り換えなければならなくなることもあります。また、サビが外壁に広がることで、外壁材そのものを傷める原因となり、最終的には高額な修繕が必要になってしまうこともあります。
では、塗装はすぐに必要?
「サビが出てきたからすぐに塗装しなければならないの?」と思われるかもしれませんが、答えは「必ずしもすぐに塗装しなくても良い」という場合もあります。ただし、サビが進行する前に以下の対策をとることが大切です。
対策:サビをしっかり除去し、サビ止め処理を行う
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サビが広がる前に: サビが外壁に広がる前に、まずはサビ部分をしっかりと除去しましょう。その後、サビ止め処理を施し、金属部分を保護します。この時点では必ずしも塗装は必要ではない場合がありますが、放置すると状況が悪化するため、早めのサビ止め処理が重要です。
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サビが広がってから: もしサビが外壁に広がってしまっている場合、サビ止め処理とともに再塗装を行い、外壁をしっかりと守ることが必要です。
サビが広がりやすい部分(雨樋や金具まわり)には、定期的な点検と早期対応がとても重要です。お早めに対応すれば、長期間にわたってお住まいを守り、無駄な費用を抑えることができます。
● 雨垂れの黒い筋がある【写真②】
外壁に縦にスッと黒い筋が入っているのは、雨水が長年同じ場所を伝ってできた「雨だれ汚れ」。これは防水性能が落ちてきているサインです。カビやコケが生える原因にもなります。
対策:高圧洗浄+防汚性の高い塗料で外壁を守る
雨だれ汚れを防ぐためには、まず高圧洗浄で外壁の汚れをしっかりと洗い流すことが大切です。その後、防汚性の高い塗料を使用して、汚れがつきにくい外壁に仕上げましょう。
中でもおすすめの塗料は、フッ素系塗料です。フッ素系塗料は、優れた防汚性と長期間の耐久性を提供し、外壁を美しく保ちながら、汚れやカビの発生を防ぎます。
フッ素系塗料で外壁を守る!雨だれ汚れを防ぐ最適な選択
外壁に雨だれ汚れが目立ち始めた場合、フッ素系塗料が最適な選択肢となります。フッ素系塗料は、防汚性と耐久性に非常に優れているため、長期間にわたり汚れの付着を防ぎ、美しい外観を保つことができます。
フッ素系塗料の特徴:
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強力な防汚性:フッ素塗料は雨水をはじき、汚れが付着しにくいため、雨だれやカビ、コケなどの発生を防ぎます。外壁の美観を長く保つことができ、汚れが目立ちにくくなります。
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高耐久性:フッ素系塗料は非常に耐久性が高く、紫外線や風雨から外壁を守り、10年以上の長期保護を提供します。そのため、塗り替えの頻度を減らし、メンテナンスコストを抑えることができます。
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施工後のお手入れが楽:汚れがつきにくいため、定期的なお手入れや洗浄がとても楽になります。汚れを落とすための手間が少なく、家の外観を長期間美しく保てます。
おすすめのタイミング:雨だれ汚れが目立ち始めたタイミングで塗り替えを行うと、フッ素系塗料が特に効果を発揮します。高耐久で長期にわたって防汚性を発揮するため、塗り替え後の美しい外壁を長期間楽しむことができます。
● 雨戸を触ると白い粉がつく【写真③】
お客様から「掃除しても白い粉が出るんです」と言われることがあります。これは塗膜が劣化して起こる「チョーキング現象」。塗料の保護力が落ちてきている証拠です。
対策: 塗り替えのタイミング。下地処理を丁寧に行い、新しい塗膜で保護しましょう。
● 窓まわりのコーキングが劣化・ひび割れ【写真④・⑤】
窓の周囲や外壁の目地にあるゴムのような部分(コーキング)が、硬くなってひび割れていたり、隙間ができていたら要注意です。ここから雨水が入り込み、雨漏りや内部の木材の腐食につながることがあります。
対策:
このような場合には、コーキングの補修が必要になります。補修方法には2つの種類があります。
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打ち替え: 古いコーキング材をすべて取り除いてから、新しいものを入れる方法。劣化が進んでいる場合や防水性をしっかり回復させたいときに行います。
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増し打ち: 既存のコーキングの上から新しいコーキングを重ねる方法。劣化が軽度の場合などに用いられます。
状況に応じてどちらが最適かは変わってきますが、どちらの場合も外壁塗装と一緒に行うことで、防水性と見た目の美しさを長く保つことができます。
● 外壁にひび割れが…【写真⑥】
ヘアークラックと呼ばれる細かいひびでも、見つけたら放置はNG。水分が浸入すると、壁内部の劣化や剥がれにつながります。
対策: ひびの状態に応じて補修材を使い、再塗装でしっかり保護します。
劣化症状ごとの塗装タイミングと対策まとめ
ここまでご紹介したように、外壁の劣化症状は一見小さなサインでも、放っておくと大きなトラブルにつながることがあります。「まだ大丈夫かな?」と思っても、実は塗り替えのベストタイミングを過ぎてしまっていた…というお客様も少なくありません。
そこで、よくある劣化症状ごとに、適切な塗装タイミングと対策を一覧にまとめてみました。
劣化症状 | 放置によるリスク | 適切なタイミング・対策 |
---|---|---|
サビの発生 | 金具の腐食・外壁材への影響 | サビ止め処理+下塗り・上塗り |
雨垂れ跡 | カビ・コケの繁殖、美観低下 | 高圧洗浄+低汚染性塗料で塗装 |
チョーキング(白い粉) | 塗膜の劣化、保護力の低下 | 塗膜寿命を迎えているため早めに塗装 |
コーキングの割れ | 雨漏り・壁内腐食のリスク | コーキングの打ち替え+外壁塗装 |
外壁のひび割れ | 水の侵入・構造材の劣化 | 補修材でクラック補修+塗装仕上げ |
これらの劣化は、**「10年目以降の建物」や「前回の塗装から10年ほど経っているお家」**によく見られます。ですが、立地条件や建材の種類によっては、もっと早く劣化が進むこともありますので、気になる症状があれば一度プロの目で診断するのがおすすめです。
プロの診断で適切なメンテナンスを
「これってもう塗り替えたほうがいいのかな…?」と悩まれるお客様はとても多いです。実は、外から見える劣化サインだけでは判断がつかないケースも少なくありません。たとえば小さなひびの裏側で、すでに防水層が傷んでいたり、コーキングの奥で雨水が入り込んでいたり。
そうした目視では分かりにくい症状も、プロが細かく診断することで早期発見が可能です。
私たちペイントホームズでは、塗装歴の長い専門スタッフが、お住まいの状態をしっかりチェックし、写真を使って「今どうなっているか」「どんな対策が必要か」をわかりやすくご説明しています。
また、塗装工事は「劣化が進んでから」よりも、「少し早め」にご対応いただいた方が、補修範囲が小さく済み、結果的にコストも抑えられるというメリットもあります。
📸 無料点検受付中!
ペイントホームズでは、無料点検を随時受付中です。
「まだ塗装するかどうか決めていないけれど、状態だけでも見てほしい」そんなご相談でも大歓迎です。無理な営業はいたしませんので、どうぞ安心してご利用くださいね。
まとめ
お住まいの外壁は、毎日がんばって風雨や紫外線から私たちを守ってくれています。だからこそ、少しのサインも見逃さず、早めに手をかけてあげることがとても大切なんです。
「これって塗り替え時かも…?」と感じたときは、それがきっと最初のサイン。迷ったら、どうぞ私たちにご相談ください。15年間、お客様のお住まいと向き合ってきた経験を活かし、専門スタッフと一緒に、わかりやすく丁寧にアドバイスさせていただきます。
もちろん、点検やご相談は無料です。「ちょっと見てほしいな」「話だけ聞いてみたい」そんなお気持ちだけでも、十分です。
あなたの大切なお住まいが、これからも安心して過ごせる場所であり続けるよう、私たちがしっかりサポートいたします。

外壁塗装のカラーコーディネーターとして、色が与える印象や光の当たり方、周囲の景観との調和まで考えたカラーアドバイスを行っています。「家の雰囲気を変えたいけど、どんな色を選べばいいのか迷ってしまう…」「色の組み合わせが難しくて、うまくまとまるか不安…」そんなお悩みをよく伺います。そうしたお客様の思いやご希望をしっかりとお聞きしながら、イメージにぴったり合う色選びのお手伝いをしています。毎日目にするお家だからこそ、「この色にしてよかった」と思っていただけるよう、丁寧にご提案させていただきます。